[WIN:月姫]
主人公遠野志貴は幼少の砌事故に遭い、胸に大怪我を負って生死の境をさ迷う。そして、奇跡的に命を取り留めて後、色々なモノにひび割れのようなモノを視る。そして、そこにナイフを突き立ててみると、意外なほど簡単にモノが壊れることを知る。それは、モノの壊れやすい線だという。家に逃げかえるべく病院を抜けだした『ボク』は青崎青子という、自称魔術師と逢う。
彼女曰く、それは直死の眼だという。そして、それを抑制するための眼鏡を貰い、色々なことを教えてもらい、『先生』と呼びなつく志貴。僅か七日ほどの出逢いで旅立った青崎青子、先生を見送って、志貴は家に──戻れず、分家に預けられることに。
父親曰く、 『病弱な長男など不要!』
だそうで。妹の秋葉は家に残ったまま、リベラルな分家に預けられというか捨てられて育って九年後、問題の父親が死んで、遠野の家に戻ってこいや!という所で物語は始まる。この時点で、戻らないという選択肢が欲しかったのは私だけだろうか(笑)
残念ながら、既に戻ることが決定されているので、決定されるがままに帰る日、帰る前にも学校に出向く志貴。遅刻寸前で裏門から入ると、なにやら妙な音が。なにやら修理している変な先輩──シエル先輩がいたので手伝うことに。
一時限目サボリ!
なんでサボる必要があるんだッ!? というと、シエル先輩の席から壊れた花壇の柵が見えるそうで、気になるとかなんとか。それに巻き込まれた主人公は不幸というか、まあ自分から巻き込まれたんだけどさ。でもさ、サボったからにはその理由を人にしたいじゃーん、てか普通するだろ(非道)、とか思っていたけれども、幸い怒られることもなく教室へと入り、友人たちから奇妙な事件の話を聞く。
『最近通り魔が出ててなあ、殺された人は体内の血液がなくなってるらしい』
ベタですね。ええ、最早吸血鬼か巨大な蚊のどちらかが犯人なのは明白でしょう。いや、明白というよりは確実!? そう、例えるなら空になげたものが地面に落ちるくらい確実ッ! シュレーディンガーの猫が生きているか死んでいるのかわからないくらい確実ッ!(確実っていうのか?)
そういうわけで、そんな話をして友人と昼飯を食べて放課後シエル先輩に手伝ったお礼としてお茶を飲ませてもらって、遠野の実家へと。遠野の実家には、妹の秋葉、そして琥珀と翡翠という双子のお手伝いさんのみで、他の人たちは暇を出されているらしい。 邂逅を果たしたものの、妹はお嬢様然として隔意があるよう。部屋を与えられても、今時テレビもない家で、門限七時で就寝十時って……厳しい家ですね(ほろり)。
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