だんさんから鬼振りされていたことに今更気づいたので、一番誰も興味無さそうな割りにややこしいような気がしないでもないAshbringerについて適当にまとめてみたりみなかったり(一番ニッチな需要)。UldarもIcecrownも解説してないけどね……。

■登場人物

  • Tirion Fordring
    旧世界からのプレイヤーにとっては、蛆虫の肉を食べたり蝙蝠・犬退治を頼んだりする川沿いの親父といえばわかり易いか。元Hearthglenの領主であり、元Order of the Silver HandのPaladinであったが、OrcのEtriggとの間に交友を持ちOrcがけして粗暴なだけの存在ではない事を知り、捕らえられたEtriggを殺すことは正義に適わず、己の栄誉にとっても不名誉な事であると考えて救ったことでSilver Handから逃亡することとなった。この時にPaladinとしては破門され、逃亡者の烙印を押されたが、逃亡時に死ぬ程の怪我を負ったEtriggを治癒することができたことから、the LightはTirionを見放さなかったことを知る。Etriggを救う際にThrallとも逢い直接会話しており、ThrallがHordeを作り率いているその真意を知る数少ないHumanの一人でもある。
    息子のTaelan FordringもSilver HandのPaladinとなり、後にはScarlet Crusaderの一員となった。Scarlet Crusaderの暴虐を知ったTaelenは団を抜けようとするものの、裏切り者を許さぬIsillienの手によって死ぬこととなった。Taelanの死によって、Tirionは再びSilver Handの一員として、新たなSilver Handの創設とScourgeからのLordaeronの開放を決意した。

    「お前の事を聞いたことがあるぞ」
    Tirionは激しく、軽蔑をこめて云った。周囲のOrcたちが不穏な気配と共に一斉に武器を構えた。明らかに彼らはTirionの声の調子が自らのWarchiefに対する侮辱だと考えており、それを好ましく思っていないようであった。WarchiefはPaladinを真っ直ぐに見据えた。
    「Humanよ、どのような話を聞いたのかな?」
    TirionはOrcの視線を正面から受け止めると、口を開いた。
    「Hordeを復興させ、我々の民に対する再びの戦乱を起こそうとしていると聞いているぞ」
    「それはある意味、正しい」
    Thrallの声の調子にはある種の歓心も入っているようであった。
    「私はHordeを復興させている。そして、私の民が捕らえられたままとなっているのもそう長い事ではないだろう。だが、私は戦争のための戦争には全く興味が無いのだよ。あのような暗黒の日々は最早終わりを告げたのだ」
    「終わりを……終わりだと?」
    Tirionは疑わしげに問いかけた。
    「お前の部下の戦士たちは、Stratholmeに侵攻して来たでは無いか」
    Tirionの非難の視線をThrallは真っ向から見返した。
    「私たちのものを奪い返すために都市を攻撃しただけなのだ。時代は変わった。君と君たちの人々は、私にはなんの意味も持ちはしない。私は父から受け継いだ成すべきことを成し、私の民に新たな故国を作り上げようとしているだけなのだ」
    ──『Of Blood And Honor』より。

  • Etrigg
    Blackrock Clanであった老齢のShaman。隠れ住んでいた所でTirionと出会い、戦となるもその最中事故で怪我したTirionを救ったことから、Orcが血に飢えた存在ではないとTirionに悟らせることになる。Order of the Silver Handに捕まりStratholmeで殺されそうになるも、Tirionが止めに入ったりThrallによる攻撃があったりしたどさくさで瀕死の怪我を負うも逃げ出すことに成功し、Tirionに癒された。Shamaniticな過去のOrcの生活を再びというThrallによってHordeに入り、現在はOrgrimmarに住んでいる。
  • Alexandros Mograine
    Commander MograineとかHighlord Mograineとか書かれている人物。元Silver Hand。現在はKel’Thuzadの四騎士の一人。Corrupted Ashbringerを持つ。Scarlet CrusaderとしてUndeadと戦い戦果をおさめた彼自身の異名もAshbringerなのでややこしい。
    かつてOrcとの第二次戦争に従事した際、Orcの魔術師から闇の結晶を得て密かに秘蔵。Lich KingがNorthrendで起こしている行動がやがてはLordaeronに波及すると予見したものの結局間に合わず、後にScarlet Crusaderを組織。そしてIronforgeに赴きAshbringerを造り上げた。しかしながら、AshbringerとMograineの力に目をつけたKel’Thuzadの命令によって、Scarlet Crusaderの最高指揮官であるSaidan Dathrohan/Balnazzarが仕組んだ姦計によって息子であるRenaultに裏切られて死し、Ashbringerの力も闇に染められ、それを振るうためのDeath KnightへとMograineも変貌させられた。
  • Renault Mograine
    Scarlet Commander Mograine。Alexandros Mograineの嫡子。
    Scarlet Crusaderに参加後、Saidan Dathrohan/Balnazzarの口車に乗せられて父であるHighlord Mograineを騙して死に至らしめた。
  • Darion Mograine
    Alexandros Mograineの息子の一人。Fairbanksの云う息子が彼のことらしいけれども何か話が違わないか? Lich Kingの親衛隊とも云えるDeath Knightの軍団、Order of the Ebon Bladeを率いているDeath Knight。

■Old Hillsbradにて

Commander Mograine「声を小さくするんだ。見知らぬ者がいるからな……。兄弟、姉妹たちよ、私はLordaeronの運命を語るためにに今日ここに皆に集まってもらった。私は聞いたのだ。ありえない話を、だ。私はNorthrendが陥落したという話を聞いたのだ……」

ざわめきが室内を満たす。

Commander Mograine「我々は事前に手を打たねばならない。以前にUndeadと対したことがあるが、ヤツラは一切の感情も同情も無い無情な殺戮機械そのものだ」

Tirion Fordringが頷いた。

Tirion Fordring「うむ、私も以前に戦ったことがある。我々は王国をこのような輩の攻撃から守護するために存在している」
Arcanist Doan「それで、Morgaine卿、何を云いたいのかね?」
Commander Mograine「何を云うのかだと? 私は予め準備しておくことを提案するのだ。我々の愛する人を、家族を、友人たちを、Undeadの大虐殺から守るための準備をだ。そして、これがある……!」

Mograineは箱を開いた。

Abbendis「光が! これは一体!?」
Commander Mograine「私は10年に渡ってこのモノを秘蔵していた。Blackrock Spireのあの戦いからだ……。私はOrcの将兵であった闇の魔術師の死体からこれを入手した。これは奴らの故国から運ばれて来たものだろう。おっと、余り近づいては駄目だ。私はこれに一度触れたことがある。一度だけで、二度とはしなかった。その日の思い出は今だ刻まれたままなのだよ」

Commader Mograineが篭手を脱ぎ去ると、切り刻まれた手があらわとなった。

Commander Mograine「私はこのモノが影か……闇か……その生ける化身であると推測している。これは、その顕現であり、空虚そのものなのだ。」
Isillien「私はこの邪悪なArtifactがUndeadに対するものとは思えぬ。これを破壊すべきだろう!」

Commander Mograineはゆっくりと首を横に振った。

Commander Mograine「いや、旧友よ、これは非常に関連性があるのだ。では、問おう。善が悪無くして存在できるか? 闇なくして光が存在できるか? この答えが『いいえ』ならば、このようなArtifactが存在するその対極が存在する可能性があるということではないのかな? 光の顕現した物質的な存在がUndeadに対してどのような効果をもたらすか、想像できるかな?」
Isillien「莫迦々々しいぞ、Mograine! 破壊すべきだ!」

それそれがHoly系の魔法によって闇の水晶を攻撃するが、一切傷つかない。

Commander Mograine「これは光を吸い取ったぞ!」
Tirion Fordring「そんな莫迦な!」
Fairbank「これは、これは明るくなっていないか? 色が……変化しているぞ」
Commander Mograine「光の力によってだ! そうなのか? そうなんだな? 知らねばならない……知ってやるぞ」

Commander Mograineは光の水晶となった闇の水晶へと手を伸ばす。光が水晶からMograineへと迸る。

Commander Mograine「なんと、美しい……。触れた時に感じたものは……光が私を通して勢い良く流れた。そして私を……私の魂を癒したのだ」
Isillien「手が……手が治っているぞ!」

Mograineが水晶を再び箱へとしまった。

Commander Mograine「このことは皆胸に秘めているように。我らの敵は数多い。このようなArtifactを持っていることを知られるべきではない。私は確かに見たのだ……この神聖なる結晶から、武器を鍛えて造り上げるのだ。その武器はその中に我々の力の断片を持つことになるだろう……そしてそれがUndeadに対して振るわれれば、奴らは容易く崩れ落ちるだろう。そして後には、ただ灰燼のみが残るだろう……」
Tirion Fordring「Ashbringer……」
Arcanist Doan「Ashbringer……」
Fairbank「Ashbringer……」
Abbendis「Ashbringer……」
Isillien「Ashbringer……」

■Naxxramasにて

Highlord Mograineを倒し、Corrupted Ashbringerを手に入れる。
これを装備すると、Scarlet Crusaderが友好的(Green)に、Argent Dawnが敵対的(Red)に表示される。
AshbringerはHighlord Mograineの言葉を使い手に囁く。

『我は……かつて……高潔であった……』
『正義のために……戦ったのだ……』
『我は……かつて……”灰を撒く者”(the Ashbringer)と呼ばれた……』
『我が……軍は……我を裏切った……』
『Kel’Thuzad……奴が……壊したのだ……』
『下僕として……作りなおされた……』
『我が息子は……我が死を……視た』
『Crusadeは……彼の怒りのままに……』
『真実は……奴には……わかっていない……』
『Scarlet Crusadeは……最早……高潔な存在では……無い』
『Balnazzarが……Crusadeを……我が息子を……堕落させた』
『殺戮せよ、奴らを、全てを!』

Scarlet Monasteryに行き、Scarlet Commander Mograineと逢う。

■Scarlet Monasteryにて/Mograineイベント

Scarlet Commander Mograine「頭を垂れよ! Ashbringerの前に跪くのだ! 兄弟よ、姉妹よ、新たな夜明けの時は来た! 我らの言葉は選ばれし者たちによってこの世界に存在する不純物どもに届くことだろう!」

Mograineに接近すると、Highlord Mograineの幽霊が大聖堂へと入ってくる。

Highlord Mograine「Renaultよ……」
Scarlet Commander Mograine「ち……父上……だが、なんで……?」
Highlord Mograine「貴様の裏切りを忘れられるわけがなかろう? 我が死の真実は完璧な計画によって伏せられたのかな? 我が血脈よ、私の心臓の鼓動が止まった後でも、刃は貴様の残虐な行いを感じ取っていた。そして死しても、私は貴様は何をしたか知ったのだ。そして今、Kel’Thuzadの束縛は最早無い。私は正義を果たすために来たのだ。我こそが”灰を撒く者”(the Ashbringer)なり!」
Scarlet Commander Mograine「お許しを! 父上! お許し下さい!」

Highlord MograineはScarlet Commander Mograineを打ち据え、Scarlet Commander Mograineは地面に倒れ──死した。

Highlord Mograine「お前の罪を許そう……」

Highlord Mograineの幽霊もまた消える。

■Scarlet Monasteryにて/Fairbanksとの会話

Fairbanks「呪いは失せた……英雄たちよ、感謝する。」

──呪いだって? Fairbanksさん、一体何があったとですか?
Fairbanks「うむ、Highlord MograineこそがOrder of the Scarlet Crusadeの創始者なのだ。誠意と純粋さを変わらずに持っていた騎士Mograineは、自分の息子によって裏切られてStratholmeでKel’Thuzadの軍団によって殺されたのだ。それは、私の最後でもあるのだが……」

──どういう意味なんですか?
Fairbanks「Crusadeを組織したのは、High General Abbendis、High Inquisitor Isillien、Highlord Mograineの三人だった。創設時Scarlet Crusadeは理想に燃えた集団であった。今現在君たちが見ているような、狂気や狂信といったものとは無縁の存在であったのだ。それが変貌したのは、Grand Crusaderと呼ばれる者が現れた時から始まったのだ」

──まだ話が良く見えないんですけど?
Fairbanks「Highlord MograineこそがCrusadeの要であった。そう、MograineはLich Kingの軍に対するその功績から、”灰を撒く者”(the Ashbringer)と呼ばれていたのだ。刃と信念だけを持ち、敵の大群の只中に歩み入り、そして無傷で再び現れる──残された敵の灰燼のみが、彼がそこに居たという唯一の証左となる……。わかるかね? 死すらも彼を恐れたのだ! 死すらも彼の存在に畏怖したのだ!」

──そいつァ、すげェ。でも死んだんでしょ?
Fairbanks「英雄が死ぬのは、常に悲劇によってだよ。Grand Crusaderの奴はKel’Thuzadと取引をしたのだ! そしてMograineに死をもたらすための待ち伏せが計画された。最も信頼していた大事な仲間の行動の結果が裏切りであったのだ」

──それは、つまり……。
High Inquisitor Fairbanksは頷いた。
Fairbanks「小Mograine……Scarlet Commanderとして知られる彼のことだ。私の推測も入っているが、Grand Crusaderと何らかの取引を行い、彼が大虐殺に立ち向かう子羊のように、父を襲撃の場におびき出したのだ」

──なんでそんな事を知ってるの?
High Inquisitor FairbanksはTabardを持ち上げ、おぞましい傷跡をあらわにした。
Fairbanks「そこには私も居たのだよ。私はHighlordの最も信頼された側近であったのだ。私は知るべきだったのだ、それを感じ取るべきだったのだ。何もかもが間違った方向へと進んでいることを。そして私はそれが起きることを止められなかった。一千以上のScourgeが向かって来たと云ったら信じるかね?」

──なにその一騎当千扱いは?
これこそが”灰を撒く者”(the Ashbringer)なのだ、莫迦々々しい程だがな! Scourgeが我らの周囲に顕現し始めると、Mograineの刃は光を放ち始めた……若いMograineはそれを合図とするかのように逃げ出した。Scourgeの奴らは我々が一度としてみたことが無い程の渇望に駆られて我らを襲って来た……。だが……。

──だが……だが? だが何なのさ!
Fairbanksは過去の記憶を思い出してか僅かに笑みを浮かべた。
Fairbanks「一千の敵が襲い来たり、そして一千の死が与えられた。the Lightによって! Mograineの力で! MograineはScourgeを現れたのと同じくらいの速さで打ち倒していった。混沌とした戦いの中で、私は小Mograineが離れた場所でじっとしている事に気づいた。そして彼に呼びかけた、”Renault、手を貸せ! 父親を手助けするんだ!”と」

──で、彼はどうしたんだ?
High Inquisitor Fairbanksは首を振った。
Fairbanks「残念ながら……彼は、離れて立ったまま、Undeadの大群が我らを襲うのを見ているだけだった。力を消耗し尽し、最初に私が倒れた……。意識を失った私を奴らは容易く引き裂くだろうと考えた。だが、奴らはHighlordに全勢力を向けて私を完全に無視したのだ」

──それで、それで?
Fairbanks「Scourgeの死体が私の上に折り重なり、私は死を装うことができた。暗闇と、そして戦いの音だけが響いていた。鉄の打ち合う音、軋む音、引き裂く音……寒気のするようなそれらの音だけが響いていた。そして、静寂が訪れた。次いで、彼が私の名を呼んだのだ! ”Fairbanks! どこにいるんだ、Fairbanks! 応えろ、Fairbanks!” その次に聞こえたのは信じ難い音だった。裏切り者の、最初の一撃が……」

──それは……。
Fairbanks「小MograineはAshbringerを手に取ると、父親の心臓を貫いた。彼の最後の言葉は今も私の耳にこびりついている。”Renault、お前は何を……? 何故、こんなことを……?”」

──わかったよ、Fairbanks。確かに悲劇的な出来事だ……。
Fairbanks「刃も、Mograineも非凡な存在であった。判るかね? この出来事によって刃は邪悪に染まりMograineはKel’ThuzadのDeath Knightへと変貌したのだ。私は生き延びることができれば、必ずこの非道な加害者を白日に晒し正義を正すと誓った。二日に渡り、私はScourgeの病原と腐肉の下に留まり、破壊された都市から逃れられるだけの力の回復を待った」

──それで……。
Fairbanks「私は成すべきことを成した。私がScarlet Monasteryへと戻ると小Mograineは狼狽した。私は叫び、大声を上げて私が見聞きした出来事を話した。この行動の結果、私は殺されるためにこの部屋へと、組織の暗い闇に秘されるために連れて来られたのだ。だが、僅かではあるが聞いた者がいた……若干ではあるが私の言葉を聞いたのだ。そして、Argent Dawnが生まれた……」

──信じ難い物語を聞かせてくれてありがとう、Fairbanks。所で刃のことなんだけど?
Fairbanks「私はその刃を恐れているのだ。君の手に握られたそれですら、まだ本当の力を発揮してはいないのだから。憎悪の呪いは深まってしまっている。だが希望を捨ててはならない。ひとつの物語が終わり、新たな物語が幕を開ける。彼の息子を、今まで君が逢った事も無い程に信心深いその男を見つけるのだ。彼こそが古い邪悪に堕した刃を用いず、Ashbringerを創ることが可能だと耳にした」

──彼の息子は死んだ筈だけど。
High Inquisitor Fairbanksは首を振った。
Fairbanks「いや、彼の息子の中の一人が死んだだけだ。他の者はまだ生きている」
High Inquisitor Fairbanksは空を指差した。
Fairbanks「Outlandへ……そこで彼を見つけるのだ……」

■Death Knight Quest/The Light of Dawn

Argent DawnはLight Hope Chapelにて我々に対抗している。奴らはScourgeに反逆する者たちであり、その理由だけで滅ぼすに値する。Lick Kingの軍の準備は整った。Plagueland制覇のための最後の戦いとなろう。今日、我々はScourgeの不滅の英雄の地位を得よう!
Death Knightよ、準備は整ったか?

イベント開始──。

Highlord Darion Mograine「Scorgeの戦士たちよ、準備は整ったな! Argent Dawnに我らの暴虐を振りまいてくれようぞ!」
Highlord Darion Mograine「姉妹たる大地の滅びに天は涙しよう! 血の涙が我らの上に降り注ごうぞ!」
Highlord Darion Mograine「AcherusのDeath Knightたちよ、死の行軍を開始するぞ!」
Highlord Darion Mograine「Scorgeの戦士たち、ArcherusのDeath Knightたち、闇の下僕ども、Highlordの声を聞け!」
Highlord Darion Mograine「起きよ!」

一千のScourgeの軍団がHighlordの命令に従い地より立ち上がる。Highlord Darion Mograineの背には、Corrupted Ashbringer。

Highlord Darion Mograine「天は死せし者の血によって朱に染まる! Lich Kingは我らを見守って下さる! 征くぞ! 我らの破壊の後に残るのは、灰燼と苦痛のみ!」

Light Hope Chapelに向かって進軍を開始する。

Korfax, Champion of the Light「Scourgeの軍が接近して来てるぞ!」
Lord Maxwell Tyrosus「急ぎ準備せよ! the Lightは勝利するであろう!」

Highlord Darion Mograine「容赦などするな!」
Highlord Darion Mograine「征け! 全てを破壊しろ!」
Highlord Darion Mograine「力が……抜ける……」
Highlord Darion Mograine「Ashbringerが……私に逆らうだと……」
Highlord Darion Mograine「私を援護せよ!」
Highlord Darion Mograine「君は私の命令に従え! 私はここから指揮をする!」
Highlord Darion Mograine「これは……なんだ? 私の……私は……剣が振るえない……」
Highlord Darion Mograine「剣が従わぬだと……」

Light Hope Chapelの守護兵士たちが次々と倒れる中、Highlord Tirion Fordringが戦場に到着する。

Highlord Tirion Fordring「Darion、貴様の勝利は無いぞ!」

Orbaz Bloodbaneは逃げ出した。

Highlord Tirion Fordring「Chapelの前に彼らを引っ立てよ!」

Highlord DarionたちはChapelの前に立つTirion Fordringの前に連れて来られる。
Highlord Darion Mograineが敗北したことを悟りTirion Fordringの前に跪く。

Highlord Darion Mograine「Death Knightたちよ、抵抗を止めよ。我らは失ったのだ……Lightも……この地も……希望も無い……」
Highlord Tirion Fordring「何も判っていないようだな? 君は君の父親が敵とみなして戦ったそのものと成ってしまったのだぞ! あの臆病者のArthasのように、闇や憎悪によって自分自身を焼き尽くしたのだ。そして、拷問や殺した人の苦痛までも糧としている!」
Highlord Tirion Fordring「君の主人はChapelの下に何が眠るかを知っている。これこそが奴が姿を見せぬその理由なのだ! Darion、奴は君たちが破滅するのを承知で騎士団をここへ派兵したのだ」
Highlord Tirion Fordring「君が今感じているのは、一千にも及ぶ地獄へと落ちた魂の苦痛なのだ! 君と、君の主がここへと運んだ魂のな! Darion、Lightは君を引き裂くだろう!」
Highlord Darion Mograine「口が過ぎるぞ、ご老体。それが最後の言葉となるかも知れぬと知れ!」

Highlord Alexandros Mograineが顕現する。

Highlord Alexandros Mograine「我が息子よ! 我が愛する素晴らしき子よ!」
Highlord Darion Mograine「父上!」
Highlord Darion Mograine「ああ……何……が……」
Highlord Darion Mograine「父上、あなたは戻られたのですか!」

Highlord Darion Mograineから過去の人であった姿の霊が現れ霊体の父へと近づき、抱きしめる。二人は過去に回帰する。

Darion Mograine「父上、あなたが居なくなってから随分と経ちました。私は考えました……」
Highlord Alexandros Mograine「私はここからでは何も出来ぬのだ、Darion。家族や、故郷のために何も伝えることもできない」
Darion Mograine「父上、私はUndeadに対する戦いに加わろうと思います。私は戦います! 最早座して待つことはできません!」
Highlord Alexandros Mograine「お前はLordaeronのUndeadの軍と戦うために剣を持つには、まだ早すぎる年齢だ! 私はお前を失う事に絶えられない。想像すらしなくないのだ……」
Darion Mograine「父上、もしも私が死ぬのならば、それはUndeadの軍に対抗するために両の足で立って死する方を望みます!」
Highlord Alexandros Mograine「我が息子よ、君は何時の日かAshbringerを自在に使いこなすようになるだろう。そして、この地に公正さを取り戻すだろう。私はその日が来ることを確信している。君は人々に誇りを取り戻し、Lordaeronは君にとっても良き地となるだろう。だが、息子よ、今日がその時では無いのだ。忘れるな……」

Lich Kingが姿を現し、Alexandrosの幽霊を消し去る。

The Lich King「消えよ……」
Highlord Darion Mograine「貴様は我らを捨石とした! Mograineの力受けるがいい!」

Highlord Darion Mograineは再び元に戻ると、Lich King Arthasに斬りかかる。しかし、Frostmourneの一振りでDarionは膝を尽き動けなくなる。

The Lich King「痛ましいことだ……」
The Lich King「彼は我がモノである……」
Tirion Fordring「貴様はおぞましい化け物だ、Arthas!」
The Lich King「Fordringよ、貴様の言葉は正しい。我は死ぬと判っていてこの者どもを使ったのだ。この者どもの存在は無意味だ。だが貴様を……」
The Lich King「隠れ家から偉大なるTirion Fordringを簡単に引き摺り出せた。貴様自信が戦陣に立ったのだ、Paladinよ。誰も貴様を救う者はいない……」

Lich KingがTirionに呪文をかける。PaladinたちがArthasを一斉に攻撃するが、あっという間にやられる。Tirionは苦痛に膝をつき、最早死は目前のようにも見える。

The Lich King「破滅の時だ!」
Highlord Darion Mograine「それは今ではない……」
Highlord Darion Mograine「Tirion卿!」

Darion MograineはCorrupted AshbringerをTirionへと投げ渡す。Tirionがそれを受け取ると、光がTirionの身体を包み、Arthasの呪文を消し去った。Ashbringerは浄化されている。

Highlord Tirion Fordring「ARTHAS!」
The Lich King「どういうことだ?」
Highlord Tirion Fordring「貴様の最後だ!」

Tirion FordringはAshbringerをLuch King Arthasに振るう。

The Lich King「莫迦な……」
The Lich King「これで……終わりではない……」
The Lich King「次に逢う時は、清浄な地などではないぞ、Paladinよ」

Lich Kingの姿が消える。

Highlord Tirion Fordring「Darion、立つがいい。そして聞きなさい。私たちはおぞましい悲劇を目にした。偉大なる戦士たちの地がこの土地の上で流された! 高潔なる騎士が我らの命を守るために殺された!」
Highlord Tirion Fordring「この悲劇を忘れてはならぬ。そして、我らはそれ故に成さねばならぬことがある!」
Highlord Tirion Fordring「Lich Kingはこの罪を償わねばならず、そして奴にこれ以上の破壊を引き起こさせてはならない」
Highlord Tirion Fordring「兄弟、姉妹たちよ、私は誓おう。Lich Kingを必ず倒すと! そして私は、連合(Union)を宣言する!」
Highlord Tirion Fordring「Argent DawnとOrder of the Silver Handは共にこれに参加する! 私たちの以前の者たちが、どれ程多く失敗したとしても、我々は必ずや目的を果たす!」
Highlord Tirion Fordring「Arthasの元へと進軍し、Icecrownの氷壁を破壊するだろう!」
Highlord Tirion Fordring「Arthasよ、Argent Crusadeは貴様の元へと征くぞ!」
Highlord Darion Mograine「我々も……Knights of the Ebon Bladeも……。我等の居場所が最早この世界に無いとしても、Lich Kingを滅ぼすために尽力しましょう。私はそれを誓う!」

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