20070707_08ツーリング時は先週2007/07/07のこと、休日出勤が一ヶ月程続いた日々も終わりを告げたので久々にツーリングにでかけました。目的は南アルプスの横を通る152号線を走ること──というか、「この道路面白そうじない? 南アルプス横を抜けてて」と、知り合いの人が行ったので、今日は152号線記念日。……まあそんなわけで、7/7、7/8と二日間の予定で四台程でツーリングへ行ってきました。当初どういうコースにするのか話していた時には、一日目で152号を抜けて静岡に宿泊し、二日目に伊豆辺り走るとか? などという案もあったのですが、麦草峠を走りたいという人もあり、検討の結果一日目は信州、二日目に152号を抜けることに。

ただひとつ確かなのは、二日目が超絶ハードになりそうな予感というか間違い無くハードになるというその事実。浜松→東京間が230km程、152号が大体160km程なので、二日目には400km以上走らなければならない計算なわけで、加えて152号は山道だろうからそんなに速度が出るとも思えない。計画を立てた本人であるY氏と私は、二日目のハードさにちょっと身が引き締まる思いであったものの、残りの二人は余りその事実に気づいていなかった模様。でもまあ、いいんですけど。予定としては、一日目が『中央道談合坂SA→韮崎→17号七里岩ライン→清里ライン→松原湖→麦草峠→大門街道→ビーナスライン→20号→152号→宿泊』。152号に入っているのは、二日目のハードさを少しでも軽減するため。宿泊する場所は、諏訪湖ICから一時間程度ということで、それ程152号に入っているわけではないけれども、それでも諏訪湖から走るよりは対象は近いしね。二日目が『152号→浜松→東名』。シンプルだけど結構ハードな予定……。

そんなわけで、7/7当日の集合場所は8時に中央道談合坂SA。普段は9時集合な気がするのだけれども、一日目にしても300km以上走る計算なので早めの集合時間。天気予報では雨だったのだけれど、実際には時折ぱらつく程度で雨という程雨ではないものの、予断を許さない天気。途中雨が本格的に降ってきても良い様に雨具を着ていざ、発進。私の使っているレインスーツは結構な安物で、今まではそれ程気にならなかったのだけれども長時間着ているとかなり蒸れる。蒸れることに初めて気づく。実際に雨が降っていればそれなりに外気が冷えることもあって汗ばむこともなく、結果としてそれ程蒸れた感じはないのだけれども、外気が暑くて湿気が多く、加えて雨も降るか降らないかという状況、要するに当日のような状況だとマジでマジで蒸れる。くそ?、やはりゴアテックスかなんかの良いレインスーツを買うべきだと思ったものの、基本的に雨だったら出かけないわけで、そんなに良いものを買ってもなァ、という二律背反。まあ、レインスーツは当分このままで良いかなあ、だがしかし、うむむ。

先導はリーダのY氏、殿が私という状況で中央道を一路韮崎まで。ここで、Y氏が秘密兵器を投入。それは──『Bluetooth Interphone』 詳細はリンク先を見てもらうとして、手早く私のメットに付けてくれて実際に走りながら使用した所、驚く程クリアな音声で会話が可能。ただ、高速道路だと私のメットはそれ程防音性が良いとは云えないので、風の音で結構音声が聞こえないことがあったものの、それでも会話が可能なくらい。下道だと全然問題なく、電話並にクリアな音声で会話が可能でした。マジでマジでこれはイカス! 実際この二日間のツーリングでも、下道で後ろからバイク一台来た場合とかでも、「後ろからバイク来たから避けよう」とか、「もう直ぐ道の駅だし一旦寄っておく?」とか気軽に会話できるので、かなり気分的に楽でしたよ。

20070707ビーナスライン中央道を抜けて韮崎を降りて、目的地は例によって例の如くジャム屋さんである『とりはた』さんと、以前行っても売り切れだった『くのパン』さん。流石に10時30分ということもあって『くのパン』さんのパンも売り切れということもなく、普通に買えました。ただ、結構ひっきりなしで人が来るので、店内が狭いこともあってゆっくり、というわけにも気分的にはいかなかったかな。尤も、パンを買うだけなのでゆっくりする必要もないんですけど。そもそもゆっくりするなら、外にベンチがあるのでそこでまったり。店の横がガーデニングのお店となっているので、花が多くゆったりした気分になれます。

昼ご飯は『萌え木の村』の『ロック』を予定としていたものの時間が余っていたので、ちょっと『八ヶ岳倶楽部』でお茶をしてから『ロック』のベーコンカレーで昼ご飯。その後清里ラインで麦草峠に入り、大門街道を抜けてビーナスラインへ。この頃には、当初雨の予定がすっかり晴れ間が見える状況に。梅雨の合間の微妙な晴れ間ということで、バイク乗りにとっては至極幸い。正直、両日雨だったら泣く所ではなく辛そうですよ、特に山道となれば……。

ざんざ亭ビーナスラインを抜け、20号を通って南下して152号線へ。当初Google Mapを見る限り、152号線は全般的に山間の道だと思っていたのだけれども、実際に走ってみると交通量が皆無の上信号機も皆無なことを除けば普通に民家はあるし道は中央分離帯がある整備された良い道で、考えていたよりも全然走り易い所か勢いあまって走り過ぎそうな道でした。そんな走り過ぎそうな道を走って本日のお宿の『ざんざ亭』さんに。全然良くしらないのだけれども、検索するとそれなりに出てくるので、やはりそれなりに有名だったりするんでしょうか? 非常に古い建屋の雰囲気の良い宿でしたし、料理も朝、晩共に美味しかったのですが、この辺りで宿って人入るのかな? とか本当に余計なお世話を考えてしまうのですけれども……。ただ、私たちが宿泊した晩には、多分近所の人たちでしょうか。なにやら宴会とかをやっていたので、そちらの方がメインなのかも知れません。

分杭峠の立て札一泊して二日目。当初は8時くらいに出発予定が、前日買ってきたお酒を飲んだり飲まなかったり、私は疲れて速攻寝てしまったりで9時出発予定に変更。本当に日曜日中に東京に戻れるのか、という不安が過ぎらなくもなかったものの、気にせずに出発。謎の気の場、ゼロ磁場とかなんとか、あやしぃ場所であるらしい分杭峠ではちょっと休憩。実際に気の効果を求めてなのかどうなのかわかりませんが、なにやら静かに座っている人たちがいたので、どうやらその手の人たちにとっては有名なスポットなのかも知れません。怪しい立て札というか説明書きもありましたしね。なんにせよ、木々の間は涼しく、気とかゼロ磁場とかは兎も角としてゆっくりと過ごすには中々いい場所でした。実際に、近所の人なのかどうなのか知りませんが、折りたたみの椅子と飲み物、それに本を持ってゆったりとしている人とかもいました。

152号線は全般的に中央分離帯がある良い道と途中の山道とが交互になっている道で、152号線沿いの人にとっては基幹道路となっている模様。実際この道が潰れたら他に出られないんじゃないか? とか思ったり思わなかったりする場所もあるくらい。昔は『塩の道』といって交通の要所だったようなのですが、今となっては中々に厳しい場所なのかなあ、とか、152号線をもっと便利に! とか三遠南信道路の早期開通! とか云う看板を所々に見て、加えて三遠南信道路が作り途中で放棄されたような場所もあり、なんとなし切ない気分になったりもしました。というか、どういう道路行政なんだろう……税金……。

兵越峠国境152号を山道ではゆっくりと──しかしたまに傾斜10%とかあるのでそれなりに走り、広い場所では快適に走って静岡と長野の県境である兵越峠に到着。兵越峠には写真の通り面白い立て看板がありました。看板の内容は、『告! この標識国盗り綱引き合戦に於いて定めた国境である。行政の境に非ず。』

どうやら、静岡側の遠州軍と長野側の信濃軍とで毎年兵越峠で綱引きを行い、 勝った方が領地を一メートル相手側に侵略できるということになっているとか。現在は信州軍が二勝ほど多く勝っており、国境を示す看板は兵越峠の頂上である国盗り公演から数メートル静岡側に立っていました。頑張れ、遠州軍……!

兵越峠を抜けると段々と民家が多くなり、 それに伴い交通量も増えて来て快適さは一気に無くなってしまったものの、あっという間に東名浜松のICに到着。大体『ざんざ亭』さんから、160km程とそれ程距離的には長くないものの、9時30分くらいに出て東名のICについたのが15時なので、休憩を挟んだにしてもペーストしてはかなりスロー気味。山道ではどうしても速度は出せないし、途中休憩を挟むとどうしても腰が落ち着いてしまうので、この辺りは仕方が無い所。当初予定だと、14時くらいには東名に乗れる予定だったのだけれども──て、8時に出発してれば乗れたじゃん! というのはまあ、後の祭り。

静岡のラムネ後は一路東名を走って帰路へとつき、ついでに途中のSAで会社へのお土産を購入。 左から、わさびラムネ、カレーラムネ、杏仁ラムネ。このゲテモノ、ムカツクことにゲテモノ臭をぷんぷんと放っているにも関わらず普通に飲めてしまうのですよ、おうェッ! とか特にならず、「ん?、確かにそうだけど、のめるね」とか、まあそんな感じで。畜生、こんなんじゃネタとして弱いんだよ……!

結局自宅に到着したのは20時丁度くらい。総計750km程。152号は中々に楽しい道でございました。

2 件のコメント “7月7日、8日の152号線ツーリング”
  1. Kouichi のコメント:

    これだけの長距離だと大変そうだけど楽しそうだなあ。
    しかし2輪は4輪と違って、運転中にお互いの連絡を取るのが大変なのですね・・・。

  2. Shepherd のコメント:

     実際の所、二輪だと次に停車する所までは意思疎通の方法は無いに
    等しいですからねえ。勿論速度が落ちたとか、状況の変化で大体はわか
    るのですけれども、それでも基本的にバイクは孤独な乗り物なので、
    Interphoneはマジ凄いですよ。
     実際バイクだと、タンデムでもそうそう意思疎通できないしね。

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