“Diablo” カテゴリのアーカイブ

Pages: Prev 1 2 3 4 Next

第二章 恐怖なるモノの帰還 – THE RETURN OF TERROR

■Khandurasの地にて – THE LANDS OF KHANDURAS
 最後のHoradrimが死去してより年月が経った後も、西方諸国は発展し続けていた。多くの東方諸国からの巡礼者がKhandurasを取り巻く土地に定住し、やがて国となった。これらの国は土地問題や貿易路といった軋轢によってKhandurasと諍いを起こした。しかしこれらの些細な諍いは西方諸国の平和を乱す程ではなかった。そして、北方の王国WestmerchとKhandurasは貿易や物流において強い協力関係を結ぶべきであることが判ってきた。

Comments コメントなし »

第一章 天国と地獄と – OF HEAVEN AND HELL

■大いなる対立 – THE GREAT CONFLICT
世の始まりより、光と闇の軍勢は永遠に争っていた。世に云う、”大いなる対立”(The Great Conflict)である。この勝利者こそが灰燼に帰した世界で全ての創造の権利を得られることとなるのだ。至高天(the High Heaven)の天使(the Angels)たちは整った軍階級を作り上げ、熾天使(Seraphim)の戦士たちは光の側に敵対する者たちに対して神罰と正義の力の宿った剣を振るった。天使たちは完全なる自制こそが多元世界に秩序をもたらすものだと信じており、それに対して煉獄(the Burning Hells)の魔なる者たちは、あらゆるものの本質は完全なる混沌であると考えていた。

Comments コメントなし »

■Tristram Cathedral
Abd al-Hazir著

Tristramの廃墟を見た後、私はこの神秘性を秘めた古い大聖堂の地下に広がる迷宮と迷路との情報を探る必要性を感じ取った。元々この聖堂は、912年頃にHoradric修道院として建立された(秘められた集団であるHoradricの更なる情報については、私が記した古代の神秘なる伝承についての項目を見よ)。この建物は、後にZakarum大聖堂へと変えられた。伝説では、最初の修道院は伝説にあるDiabloを封じた地下牢獄の上に建てられたと伝えられている。それ故に、私たちは彼の解放から起こった畏るべき出来事の全てをTristramの名と関連付けて考えてしまうのだろう。

Comments コメントなし »

Witch Doctor■Witch Doctor
Abd al-Hazir著

多くの人はUmbaru種族のWitch Doctorが伝説であると考えている。しかし、私はこの眼で確かに彼らの戦いを目撃したのだ。そして、実際に見てさえ信じがたいものであった。Witch Doctorは霊薬と火薬によって炎や爆発を起こし、魂を犯して恐るべき精度で相手の心身を疲弊させ打ち倒した。更にWitch Doctorは、敵の肉体を引き裂くべく冥府(the netherworld)よりUndeadを召還し、それらに命令する能力を持っていた。

私が巨大な東の大陸の南端を覆う密集したTorajanの密林深く、Teganzeとして知られている広大な地域に居住する種族を探す目的で旅していた時に、この珍しい光景を見る事ができたのだ。この地域は人里はなれておりこれまで異邦人の目に触れることが無かった。この戦いで見たWitch Doctorと彼の一族──”五つの丘の一族”(the Tribe of the Five Hills)──と親交を得たことは幸運であった。

Lower TeganzeのUmbaruの文化は、文明的な人生を歩んで来た者たちにとっては非情に魅力的に映ると同時に理解し難い。例えば、彼ら”五つの丘の一族”は”七つ石の血族”(Clan of the Seven Stones)や”霞谷の一族”(the Tribe of the Clouded Valley)と共に部族戦争に参加する。しかし、これは儀礼的な問題や征服を意図したものではなかった。私はこの戦争についての話を既に聞いており、勝利者は彼らの文化の中心である生贄となる者を得ると知っていた。そのため、私を迎え入れてくれた彼らに対して控えめにこのことについて尋ねた時、彼らがただ笑みを浮かべたことで自身の安全についてより心配したことは確かなことであった。しかしながら、彼らの文化では英雄的な行為と名誉が重んじられ、戦いで集められた者たちだけが儀式の生贄に値すると考えられているようであった。私にとっては幸いなことに。

私を迎え入れてくれた者たちとの会話の末、彼らは一族をMbwiru Eikurとみなしていることを発見した。それは、乱暴に意訳すれば”形持たざる地”(the Unformed Land)となる(この概念は文化と言語が異なるため、不正確であることを明記しておく)。これは私たちの通常経験する肉体的なものの裏側に覆われた聖なる存在が真実であるとの考えを持っている。彼らの重要な儀式では、下位の物質領域である”形持たざる地”に留まった神々から中心に置かれた生贄へと生命の源が流れ出ると考えられている。
Witch Doctorは繊細にこの”形持たざる地”に感応し、儀式と選ばれし源とハーブとを組み合わせて現実世界を認知する心の訓練を行っている。Witch Doctorは、現実と相互に作用するこの状態を”幽眠状態”(Ghost Trance)と呼んでいる。

生命力と”形持たざる地”に次いで部族の神聖な新年は献身と善行の為に私欲を押さえることである。私たちの文化には縁遠いこの考えは、私が彼らから学び探求すべきことではないかと考えている。

不幸にも、現在の戦争によって引き起こされた出来事から、部族間で激しい構造変革が起こった。私は次に起こるであろうことを察知し、そして何かが起きる前に旅立つことにした。

Comments コメントなし »

てか、著者が狂えるアラブ人ぽい名前なんですが!

Barbarian■Barbarian
Abd al-Hazir著

私は、色々な人々や文明、動物の種々を記録するために様々な土地を遠く広く旅した。しかし、Bastion’s Keepの古代の要塞の城壁の上に立った時程驚いたことはなかった。私は神聖なArreat山に住まう、伝説的であり、巨躯であり、冷酷であり、二刀を扱う凶暴なBarbarianたちに直接会うために訪れた。

だが、その代わりに如何なる力によってか引き裂かれた山をこの城壁の上から見ている。この光景は、私には理解も受け入れもし難かった。だが、目の前に広がる光景は現実であり真実であった。一体ここで何が起きたというのだろうか?

年降りた威風堂々とした戦士たちは何処に居るというのだろうか?

かつてBarbarianたちは血に飢えた侵略者であると誤解されていたが、現在ではこの誇り高い人々には気高く長い歴史が存在していることが正しく認識されている。そしてだからこその悲劇が存在する。Barbarianの気高さに触れた人たちは、彼らの文化の中心に位置する”勤行”(vigil)と呼ばれるものを知っている。Barbarianは、Arreat山と神秘の存在の守護を誓い義務としており、もしも偉大なる山に対する義務を怠ったとしたら、彼らは山に埋葬されることを許されず、正真正銘の戦士としての死を与えられることを拒否されるのだ。そして埋葬されなかった者の魂は永遠に葬られることなく土地をさ迷うことになる。

もしもまだ生きたBarbarianが居たとしたら、彼らには絶望しか残されていないだろう。多分これが、Barbarianに似ているという怪物が現れたという噂の源なのであろう。けれど、それは実際には間違っている。その怪物は、単なる獣以外の何者でもないだろう。この故郷だけでは無い破壊が起こったことで、けれども強い信念を持つ素晴らしい種族が卑しくなることなどあり得るだろうか?

Comments コメントなし »

Pages: Prev 1 2 3 4 Next