EQ俺様日記 - Velious大陸編 -
第X+14話 源平倒竜伝

『Vane復讐絵巻』
2001年 闇は来たれリ 闇の源をZlandicarといふ
Zlandicar 数多の魔族を率いてNecropoliceを征す
対せしVaneの者ことごとく討たれ その足元に沈みたり

天帝 世の乱れを大いに憂い 三途の渡守安駄婆に命じて
Vaneの亡者たちより豪の者を選ぶ
そのひとりの名を平・師衛不唖怒・影清(たいらの・Shepherd・かげきよ)といふ
影清 ぷれいやなる異次元の者の布施により 地獄よりよみがえりたり

安駄婆はいふ

諸悪の王、Zlandicarを倒すには
Lvl・SV装備・Player Skillの三種の神器の他に 正しい心が必要じゃ。
ひたすらに信頼を忘れなさるな よいな 信頼じゃぞ……

えーと、DNの時RinariyさんからResもらっただけで、特に深い意味はないです。いや、マジで(泣)

あ〜
 声?

 ──滅びしRaidの恨み、忘れたわけではあるまいに?

 そうだ、俺は、俺様たちはZlandicarに負けて……?

「これで……これで勝ったと思うなよッ!」

 嘲笑と哄笑を聞きながら途切れた記憶がぶり返す。Dragon Necropoliceの主Zlandicarの闇を思わせる漆黒のその姿──その恨みは忘れてはならない、故に、俺たちは再びここにきたのだ。そして──

「ありがたや」

 と、ばかりに(移動中死んだので(苦笑))、RinaryさんからResを貰って復活。α遊星人に授かった力で銀によって変身(復活)する中村等とは一味違うぜ!(意味不明)

 そう、今度こそ、Zlandicarを──

「殺してしんぜよう!」

ありがたや

集いし者たち
Vane怨霊集団(嘘)
 かつて奴に負けた俺達。だが、地獄の沙汰も金次第(意味不明)。颯爽とZlandicarを倒すため、再びDragon Necropoliceに集結したVane率いる47名(多分)。かつて負けたことを教訓として、今俺達はここにいる。

 早速Party編成が行われ、戦略の指示が飛ぶ。俺様のPartyは、Akilaさん(Lvl60-War)、Crideさん(Lvl60-War)、Suohさん(Lvl60-Pal)、Mudohさん(Lvl59-Clr)、Rinaryさん(Lvl60-Clr)、そして俺(Lvl59-Brd)というParty構成。3Tank、2Clrで、Tankが生き残り、確実にZlandicarの体力を削ることを任された構成だ。

 俺のやるべきことは、実際の所多くない。Resistを上げて、そしてTankが生き残りやすく死ににくい状況を作り出すだけ。Buff Iconの15制限から、SongはひとつだけにしようとParty内で話し、じっと待つ。その間にも、Nuker TeamのNuke Timingに関しての細かい指示などが出される。

 移動が開始され、None KoSの人はLair内に移動してZlandicarを囲む位置取りを行う。KoSはLiar外で、突入のタイミングを待つ──そして、攻撃のShout! 同時に、Zlandicarの哄笑が轟く。

Zlandicar says 'Simpleton, you do not know who you provoke! I am the strongest of all Veeshan's brood, none can match my powe!'

 瞬間的に腐敗の吐息が辺りに立ち込め、肉が溶け、精神に恐怖が刻まれる!? 否! 伊達に過去に負けたわけじゃあないぜ! 三種の神器のひとつ、SV装備(とSong)が唸る! というか、

唸れ!(懇願)

 Dragon Roar、Rotting Flesh Spell、Putrefy Flesh Spell、Zlandicarの使う三種の御技も、俺達の対Zlandicar装備に阻まれ傷つけることはできない。例えるならZlandicarシフト! 彼の王貞治は王シフトを引かれて尚その頭上を越した! だが貴様はどうだよZlandicar!

Zlandicar says 'You taste like you fight...horrible! ──戯れは終わりじゃ!'

 吐息の洗礼が終わると、近接レンジからの攻撃が始まる。BuffでHP5000はあろうかというTankのHPが、あっという間に削られていく。Main Tankをつとめ、Zlandicarにもっとも近接した位置にいたAkilaさんのHPが待避が間に合わず瞬間的に3bbl吹っ飛び、更に減り行く。Healは間に合わない──Party内の誰もが彼の死を思った瞬間。

──Lay-Hand by Suoh!

 ああそうだとも、信頼できる仲間が、ちゃんと側にいる! Mudohさん、RinalyさんのHealが飛び交い、Crideさん、Akilaさん、Suohさんが削る。勿論他の仲間たち、Tankは斬り殴り、WizardのSpellが飛び、BardのSV-Songが歌われ、HPの減っているTankのOoC、ZlandicarのHP CheckのOoCが響く。既に死んだ人から応援のGuild Say。

 Zlandicarは流石に固く硬く、強い──例えるならバキュラの如く?

否!

Zlandicar落つ
滅せぬものなど、ない
 バキュラはザッパーでは破壊できなかった。だがスーパーザッパーでは破壊できた!

 前回の挑戦をザッパーとするなら今の俺たちはスーパーザッパー!?

 Lvlはある、SV装備はある、Player Skillもある。だけれども、今一番大事な信頼がある!

 永劫に続くかと思われた戦いにも、終わりはある──やがて、遂に地に伏すZlandicar。だが奴の最後の呟きを、俺様は聞き逃さない──。

Zlandicar says 'This, this is a shock. I, Zlandicar, brought down by such as you ──我が魂は不滅…….

 奴の、Zlandicarの姿が消えていくようにも、去っただけのようにも見える。俺達のPartyは一人の死者もなく、勝利した心地よい感覚に身を委ねながら、俺様は現世を離れ、遠くなる意識を感じていた……。

Zlandicarは死んだ
Vaneは勝った
太古より巣喰いし
狂える竜族の嬌声も
今は、はるか
郷愁の彼方へと消去り
盛衰の於母影を
ただ君の
切々たる胸中深くに
残すのみ

神も悪魔も
降立たぬNorrathに
我々はいる
Wyard氏とMasen氏に
勝手にささぐ

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今回の標語

Zlandicar 倒した後に Klandicar(Zlandicarの後に勢いでKlandicarもKillしてしまいました)


一応用語解説:
Vane復讐絵巻:
 インストカードかなにかに書かれてた『平家復讐絵巻』の一説のオマージュ。てか、ぱくり。Vaneは私が現在所属しているギルドの名前。ギルドページは、ツール類で有名なe道具屋さんにある。
源平討竜伝:
 今更言うまでもないけれどもNamcoから出たアーケードゲーム、『源平討魔伝』のオマージュ。てか、ぱくり。魔の力によって天下を統一した源頼朝を倒すため、壇ノ浦で散った平家の武将影清が地獄より復活し旅立つ……というもの。当時としてはストーリー性やグラフィックも随一で、結構やったけど私の腕は今一つでした。知り合いが得意でよく1Coinクリアしてましたが。ビッグモード(主として対ボス戦)でのボスは、武蔵坊弁慶、義経といったもので、その台詞がむかつくというかなんいうか。三種神器を集めなければ最後の頼朝が倒せなかったりもする。
これで勝ったと思うなよ:
 『源平討魔伝』の中ボス、武蔵坊弁慶が負けた後で言う台詞。逃げた後に鉄球を置いていくのだけど、これが厄介で何度当たったことか(泣)
ありがたや:
 『源平討魔伝』で、コンテニューを行ったときに安駄婆が言う台詞。『いきどまりじゃ!』とか色々言ってくれるけど、この婆さんこええよ(笑)
α遊星人:
 Namcoのアーケードゲーム、『超絶倫人ベラボーマン』に出てくる宇宙人の名前。爆田博士の野望をくじくため、中村等(普通のサラリーマン妻あり、子供二人あり)が、銀の力(100円のことね)でα遊星人から授かった力で超絶倫人ベラボーマンに変身し戦っていくというもの。当時のNamcoらしい変なキャラクターが多数出現するゲームだった。ベンジャミンとかピストル大名とか(笑)
殺してしんぜよう!:
 『源平討魔伝』で義経の言う台詞だったか。「その程度か?」と言いつつ呵呵と笑うてのもあったような。
戯れは終わりじゃ!:
 『源平討魔伝』で頼朝が二段変身目に言う台詞。でも弱い(笑)
Suohさん:
 LVL60-Hie-Pal。E'ci JPN二人目のRoK DragonからのFiery Difender所持者。Bookが中々出ず、結果的にGorenaireを八回も殺して、Dreadlandの平和をまもっていた。
バキュラ:
 Namcoのアーケードゲーム、『ゼビウス』で出てくる謎の板。破壊不可能とされていたが、256発あてると破壊できるという話も噂話として出ていた。勿論256発あてることなど不可能で、事実上破壊不可能。ザッパーは『ゼビウス』で出てくる自機ソルバルウの対空武器の名前。後に『スーパーゼビウス』だったかなにかでスーパーザッパーという武器が出て、遂に破壊不可能の代名詞であったバキュラもその座を追われたのであった。
我が魂は不滅……:
 『源平討魔伝』で影清に倒され、石化した頼朝の言う台詞。頼朝は去り、そしてプレイヤーキャラクターである影清もまた役目を終えて、死者へと、黄泉へとかえることになる。諸行無常。
Zlandicarは死んだ:
 スタッフロール時に流れる一説のオマージュ。てか、ぱくり。正確には、『神様は死んだ 悪魔は去った 太古より巣喰いし 狂える地虫の嬌声も 今は、はるか 郷愁の彼方へと消去り 盛衰の於母影を ただ君の 切々たる胸中深くに 残すのみ 神も悪魔も 降立たぬ荒野に 我々はいる 故深谷正一氏に ささぐ』となる。この文が、富士山と、その裾野果て無く広がり続く屍の群れを覆い隠すような桜吹雪の中流れていくエンディングは、なんとも言い難い物悲しさがある。深谷正一氏とは、『源平討魔伝』を作成中に急逝されたプロデューサの方のお名前だとか。Wyard氏とMasen氏はVaneを率いている人であるけどちゃんと生きています(笑)