■Bertoxxulous胎動までの物語 Vol.I - Deadtime Stories of Bertoxxulous Vol. I -

・RaexとVindor
 その昔、the Kingdom of SkaxronにRaexとVindorという二人の幼馴染の友達がいた。友人たちは共に励み、戦い、競い合い、法の王国で共に成長した。両者が成年となった時、若者たちがその世代で最も優れた戦士であることがわかった。彼らは騎士として、よき国王Randallに仕えることを誓った。

 RaexとVindorを騎士に叙して二年の後、the War of Ageが彼らの国を巻き込んだ。彼らは最愛の王国を救おうと戦い、友人たちは離れ離れになった。戦争は何年もの間続き、彼らのよき国王Randallは殺された。そして、全ての土地は鉄の拳の闇の皇帝の統治下に置かれた。RaexとVindorは、これらの打ちのめされた年から生き残り、そして地を支配した闇の皇帝に対して絶対の復讐を誓った。

 彼らはそう待つ必要が無かった。偉大な古代の邪悪が、それを聞いていたのだ。"腐敗の君(the Lord of Decay)"Bertoxxulousは申し立てを聞き、彼らを永遠の奴隷とする代わりにRaexとVindorを支援しようと申し出た。何故なら"疫病の主(the Plague Lord)"は、彼らが戦士たちの間で最も強力な者であり、そして彼の力を増すのに大いに役立つことを知っていたのだ。

 RaexとVindorは復讐に目が眩み、すぐに取引に同意した。Bertoxxulousが指をはじくと、彼の下僕である闇の皇帝は他の領域へと追放され、二人の偉大な戦士は彼の下僕となった。彼らは知らなかった。Bertoxxulousが下僕によって彼らの世界を征服したということを。

・Carprin Deatharn
 遥か以前、Norrath世界のAntonica大陸に、Yawnwaterとして知られる小さな村が存在した。Yawnwaterは典型的な村で、幸せな村人と町へと成長して行く途中であった。村の中央には"愛の女神(the Godess of Love)"Erollisi Marrが祀られた小さな神社が建てられていた。そこは、大きな湖から流れ出た小さな川の右手に位置していた。

 しかしながら、Yawnwaterの小さな村は幸せのままに存続し続けられたわけではなかった。月は夜空で破片となった闇夜、恐怖と破壊とがYawnwaterの幸せな小さな村で起こった。"闇の騎士(the Dark Knight)"Carprin Deatharnは、彼の信じる神である"腐敗の君"Bertoxxulousに自らを証明しようと決心した。彼は、堕落と腐敗を歓喜して撒く者であったが、それに見合うだけのことを行っていなかった。彼はふと、破壊するための村を見つけた。

 Caprinは村の僅かな抵抗全てを全滅させ、次いで"闇の騎士"から身を護るためにErollisi Marrの神社の周りに集まった老人、女性、子供たちに目をつけた。その祭壇上で、闇の生贄を捧げることで、Carprinは寺院を冒涜することを行った。生贄の後でまだ生きていた者たちは、ゆっくりとやせ衰え死んでいく不治の病に感染させられた。

 Bertoxxulousは、下僕が自らの名のもとに行った行為全てを見て喜んだ。そして彼を新たに称揚すると、数え切れぬ力を与えた。Caprin Deatharnがthe Plane of Diseaseで彼の主に合流するのは、それから間もなくのことであった。


■Bertoxxulous胎動までの物語 Vol.II - Deadtime Stories of Bertoxxulous Vol. II -

・Toluwonの物語
 それ程に昔では無い時、Karanaの牧師が"雨の守護者(the Rainkeeper)"の信義の下Karana平野に小さな寺院を建立した。この寺院の建立に出席している聖職者の中に、最近侍祭の地位から上がったばかりの有望な聖職者、Young Toluwonがいた。Young Toluwonは、近年最も見込みがある聖職者のひとりだった。彼は年齢以上の賢明さであり、短期間でKaranaの名誉ある儀式を会得し、そして今世紀初めて雷光と雷鳴の非常に困難な儀式を執り行った。

 しかしながら、これら全てはYoung Toluwonにとってはすぐに終わった。何故なら、彼は異なる道を歩もうとしていた。Young Toluwonは、寺院の建物の最後の段階を終えるのを手伝うと、すぐに家へと帰った。彼は近くにある都市Qeynosで、彼の愛を訪問しなくてはならなかった。彼が恋人の家へと到着すると、小さなメモを発見した。それには、内密な場所でしか逢わないよう書かれていた。Toluwonは信じることができず、何かを見つけ出すため方法を模索した。

 彼の恋人は、暗黒神Bertoxxulousの信者だった。彼女は"腐敗の君(the Lord of Decay)"への聖歌を歌っている茶色のローブを着た一団と一緒だった。Toluwonの疑いは克服された。彼は、次に何をしなくてはならないかを知っていた。Toluwonは彼女の下へと合流した。何故なら、彼女は他の何ものよりも彼にとっては重要であったのだ。

 決断がなされると、Bertoxxulousの信者たちは、Toluwonの信頼を証明するために、彼に命令を下した。Karana平野に新たに建立された寺院にいる以前の信者の仲間たちに対して送り込んだ。彼が到着すると、司祭は驚いたようだった。何故なら、司祭はToluwonが女性を心から愛していることを知っていたのだ。Toluwonは何も問題がなかったと云い、そして少々休む必要があると告げた。彼らはどのような闇の計画が行われようとしているのか、知らなかった、夜半、寺院にいた司祭にToluwonは忍び寄り、それぞれの咽を切り開いた。それから、Bertoxxulousの司祭によって彼に伝えられていた闇の儀式を行い、新たに建立された寺院を穢した。Toluwonは、完全にBertoxxulousの司祭の一員となった。これは、Bishop Toluwonがthe Legion of Corruptionへとどのように加入したかの物語である。

・Avhi Escronの台頭
 千年も昔、力の預言があった。それは云った。『その者は光と闇の狭間にて産まれるであろう。その者は成長し、ある日黄金の光か、闇の取り巻きによって世界を覆うであろう。何故なら、その者は選択するであろうから』と。

 Avhi Escornはその後間もなく産まれた。彼女は預言の子供であった。そして、光と闇の力は彼女の中で争った。時が過ぎ、Avhiは、世界で知られている中でも比肩する者のない優れた魔法的な力の兆候を見せ始めた。彼女が選択すべき時は急速に近づいていた。

 ある時、Avhiは、闇の軍の不可思議な力によって、支配するべき果て無き土地と富の幻像で誘惑された。彼女の心はこれらの幻像によって悪の側を選択した。そして、世界を闇が覆った。Bertoxxulousとして知られる太古の邪悪が、彼女が今役目を果たした力の根源であった。AvhiはNecromancyの闇の術を研究し、新たな闇の儀式を作り上げた。腐敗と汚濁が彼女の生活の大半を占めた。そして、Avhiの力が自らの限界に達すると、あらゆる呪文を当たり前のように使えるようになった。やがてAvhiは、"腐敗の君"の礼拝堂で、自らの意思表示を行った。そのすぐ後に、Avhiは大地の大半を荒らし、数々の王国に、強力で邪悪な腐敗の呪文を振り撒いた。それは、ある日Avhiが"病痾の界(the Plane of Disease)"に在る彼女の主の側へと取り立てられる日まで続けられた。


■Bertoxxulous胎動までの物語 Vol.III - Deadtime Stories of Bertoxxulous Vol. III -

・Wemmal王家の没落
 Wemmal一族は何年もの間、果て無き海の中にある小さな島を支配していた。他の大陸と彼らの住む世界について何も知らず、平和に満ちた独立した島であった。ある日、転機が訪れた。それは、難破船の唯一の生存者が浜辺に流れ着いたことであった。生存者は、激しい嵐で破壊された海賊船のコック、Banford Paffaだった。

 島民は美しい浜辺に彼を発見し、国王の一家の元へと連れて行った。Wemmalは、知られざる土地から来た一見して魅力的な海賊を信用してしまった。Banfordは、彼らに料理人の地位を申し出た。彼は、島民に知られていない多くの異国の料理を知っていたのだ。しかしながら、Wemmalはすぐに、新しいコックが暗い秘密を持っていたことを学ぶことになった。

 Banfordは"腐敗の君"Bertoxxulousの信奉者であった。彼は時間をかけ、王家の一族に出した料理に毒を入れた。すぐに王家の者たち全ては病気となり死んでいった。やがて、Banfordが彼らに毒を盛っていたことが発見されたが既に時遅く、Wemmal一族は死に絶えていた。島民たちは最愛の王家に対する深い悲しみからBefordに対して激怒し、彼を私刑にかけると島の一番高い木から彼の死体を吊るした。

 Befordが行ったことに満足したBertoxxulousは、"病痾の界"で彼に新たな姿を与えた。そしてそこで、Befordは永遠に主に仕えている。

・Buboniansの起源
 何処かの忘れられし墓所の最も深い場所で、Bertoxxulousに使えるNecromancer、Tarkon Praezは、以前既に奴隷としていたラットマン種族に対しての実験を行っていた。この実験により、彼は様々なラットマンたちを創り出したが、いずれも彼の望むものではなかった。Tarkonは、恐怖と不安を純粋なる心へと与える、飢え、膿みきった邪悪な種族を望んでいた。Tarkonは、自らの望む方向へと導いてくれるよう、自らの信奉する闇の神へと祈願することを決めた。

 長時間の祈りと邪悪な儀式と生贄の後、Bertoxxulousは彼が行わなくてはならないことを幻視としてTarkonへと教えた。その邪悪な儀式を行うためには、遠隔地を旅し必要な物を集めなくてはならなかった。Tarkonが集めなくてはならないものは、不死鳥の尾、処女の涙、妖精の血、一角獣の心臓であった。多くの挑戦と苦難の後にそれらは集められた。そして、闇の儀式は行われた。

 形作られたものは、彼が期待した以上のものであった。それは、血と心に疫病を持つ、非常に邪悪で狂気に満ちたラットマン種族であった。彼はそれらにBuboniansと名前を付けると、地上に放った。Buboniansは、それらの創造された墓所の近くの土地をかき乱し、行った場所で病気と死と破壊を広めた。その行為は、気高き騎士たちの軍隊によって追い払われるまで続けられた。

 BertoxxulousはBuboniansを"腐敗の地下聖堂(the Crypt of Decay)"へと運んだ。それ以来Buboniansは、怒りに満ちたまま再び世界を荒らせる時を待ちつづけている。