■Lxanvonの死都 Vol.I - The Necropolis of Lxanvon -

・Lxanvonの死都と"病の運び手"の降臨

 Norrathの時代の遥かに以前、Dragonが大陸と海、そして空をも支配していた頃、古代の種族は知られざる神から生まれ出でた。それらの者たちは狡猾で強力な種族であり、Veeshanの鱗持つ子供たちによって支配される残酷な世界で生き残ることが可能だった。この絶滅した文明社会の真の名は、存在の証拠が元素と変化の影響によって破壊され、埋もれたことにより時の靄の中に失われた。

 DragonのElderたちは時折、Veeshanの子供たちに立ち向かい、そしてVeeshanの偉大な子供たちを殺した最初の者である失われた種族の物語を囁く。Dragonは、殺されたVeeshanの子供たちの腱と骨から築かれた、気高く邪悪な生物の偉大なる王国について囁くのだ。これは、そのような物語の内のひとつである。Dragon Sorcerer、UlvaxazoviakによってNew Tanaanで書かれて、何年もが過ぎ去った。

 幾世代も以前、ただ祖先のDragonの英霊だけが思い出せる程に昔、私の物語でthe Xulousと呼ばれる種族は、Tunariaとなるであろう地に、死せる王を安置するための素晴らしい死都を作った。死都の地下聖堂は殺されたDragonの屍体や骨から作られた。そしてそこは、Xulousの言葉で"王が休まれる"ことを意味するLxanvonと呼ばれた。

 死都が死せるXulousの王族で満たされるにつれ、生と同じくらいに死を重んじ、崇拝するようになった。それに伴い邪悪な何かが王の地下聖堂の最も深い内部を満たし始めた。Xulousは、腐敗せし王に対する敬意と崇拝とを通じてVeeshanの子供たちの死を穢し、そして彼らの王国の拡大のためのDragonの死への依存は、意図せずして強力な太古の害悪をNorrathにもたらした。

 何年もが過ぎ去り、Lxanvonの胎内で邪悪なる存在がより一層強まった時、そこで、腐敗せし王の屍体の内よりBertoxxulousは生じた。


 Xulousの王国の司祭は、死せる王に供物と祈りとを捧げるため、彼らの象牙色の都市からLxanvonへと時折出かけた。Bertoxxulousは、死せるXulousの貴族の腐敗した体を身につけて王の司祭の前に顕現すると、服従と敬意、そして生贄を要求した。Bertoxxulousは王の司祭を騙し、その精神を堕落させた。そして彼らの忠誠は、生ける王ではなく死と腐敗の主に属するようになった。これらの最初の腐敗の司祭の中に、他の者たちを率いる者がいた。Ultor Szanvon the Putridである。彼は、闇の教義を広げることで、腐敗の司祭たちを導いた。

 Xulous貴族の最も強い者に仕え影響力を持つ司祭であるUltorは計画を練ると、生けるXulousの王の筆頭相談役の地位を利用し、彼の方法で殺そうと考えた。Ultorは、Xulousの王に、彼の祖先の墓を訪れるよう説得した。そして地下聖堂の胎内で王を生贄に捧げ、Bertoxxulousの存在の全力をもって闇の儀式を行った。闇の儀式を通してUltorはXulousの以前の王十二体の霊を召喚すると、彼に仕えるようそれらを束縛した。

 不死王たちは甦り、死の軍隊がLxanvonの死都より台頭した。それらはあらゆる場所に広がり、それらの通った場所は全て略奪され、死と破壊だけを置き残して去っていった。不死者の軍隊の武器によって殺されなかった人たちは、復活せし王によって運ばれた致死的な疫病によってゆっくりと死んでいった。そしてそれは、Xulousの中に山火事のように広がった。種族の全ては疫病によって死に、Xulous種族は絶えた。

 Bertoxxulousは、彼が既に長い年月休養の場所としている死都に戻った手先たちによる大量虐殺の成功に自負し、喜んだ。甦りしXulousの王たちが地下聖堂の胎内に集まると、巨大な靄がLxanvonを包み込んだ。古代のDragonは、霧が晴れると死都があった場所が不毛な破壊された風景になったのを見た。

 Lxanvonの死都が、古代のDragonがNorrathからそれが消失するのを目撃した時からなにも変わらないまま、the Plane of Diseaseに未だ存在していると云われる。そしてBertoxxulousがLxanvonへと訪れる時に好む姿態が、幾世代も前に彼が破滅させ絶えた種族の捩れた様相であると云われる。