■the Draenei
 始原の昔、二万五千年前のこと、the Eredar種族はthe World of Argusに生まれた。the Eredarは非常に知的であり様々な形式の魔法に対して生まれながらに働きかけることができた。その先天的な能力を用いて、彼らは巨大な驚くべき社会を発展させた。

 不幸にも、the Eredarのこの成果は"世界を滅ぼす物"(the Destroyer of Worlds) Sargerasに気づかれた。Sargerasは宇宙から全ての生物を絶滅させるための行動、the Burning Crusadeを開始しており、才知に長けたthe Eredarがthe Demonの軍を率いることが目的の達成のために過大な貢献を果たすと考えた。そこで、Sargerasはthe Eredarの傑出した指導者である三者に接触した。Kil'jaeden、Archimonde、Velenの三者に対し、Sargerasは知られざる知識と忠誠との交換条件を持ち出した。

 交換条件は非常に魅力的に思えたが、Velenは将来に対する病的な恐怖を感じ取った。 Sargerasは真実を語っていた──the Dark Titanの配下に加わったthe Eredarは、真実巨大な力と知識とを得て、しかしながらその姿は魔的なものへと変貌するであろう。

 Velenはthe Legionの恐るべき力と全ての創造物に対する破壊とを目撃した。VelenはKil'jaedenとArchimondeにすぐさま警告を発したが、二者はそれに対してにべなく振舞った。Kil'jaedenとArchimondeは、Sargerasの提案と取引に魅惑されていた。二者は Sargerasへの忠誠を約束し、絶望的な魔的な存在へと変貌した。

 そして、その与えられた力によって、Sargerasに対して反抗することなど考えられなくなった。Velenは絶望した。しかし、彼の助けを求める声は何者かに届いた。その存在がVelenの心へと語りかけた。それは知覚力のあるエネルギー存在the Naaruであり、the Burning Crusadeを止めることを決心したと説明した。the Naaruは、Velenと意見を同じくするthe Eredarを安全な場所へと導くと約束した。

 Velenは安堵し、 Sargerasの部隊へと参加することを拒否していたthe Eredarを集めた。彼らは自分たちを"the Draenei"──the Eredun語で"追放者"(the Exiled Ones)を意味する名で呼び、the Burning Legionを後に残して the World of Argusから辛うじて逃げ出した。Kil'jaedenはVelenの裏切りに激怒し、その存在ある限りVelenとthe Draeneiを宇宙の終わりまで捜索し、殺すことを誓った。

 the Legionは何千年もの間the Draeneiを追った。the Draeneiは多くの世界を旅し、安全な場所を見つけるまで探索を続けた。未だthe Legionはその追跡を断念しようとはしなかった。一方、謎めいたthe Naaru種族はthe Lightによって与えられた知識と力でthe Draeneiを清めた。the Naaruはthe Burning Legionに対抗している他の宇宙には、他の軍が存在すると説明した。いつの日か、the Naaruはthe Lightの留めざる強大な軍へと彼らを組み入れるであろう。the Naaruの言葉に深く感銘を受け、the Draeneiはthe Lightの名誉の元に、the Naaruの利他的な考えとその理想とを守ると誓った。そしてついに、Velenとthe Draeneiは理想的な場所と思われる、故郷より遠くはなれた穏やかな世界へと辿り着いた。the Draeneiはそこを、"追放者の辿り着きし場所"(the Exiles' Refuge)を意味する"the Draenor"と名づけた。そこで、彼らは再び穏やかな生活を始めた。

 常にKil'jaedenの軍隊に発見されることを用心しながら、Velenと魔術者たちは何世代もの間その魔法の力を隠し続けた。程なくしてthe Draeneiは南方のNagrand草原に住むShamanisticなOrcの一族と出逢い友好関係を築いた。the Draeneiとthe Orcとはお互いに敬意をもって接したが、自分たちの地を離れることは若干の限定された交易のほかには無かった。

 the Draeneiが警戒していたにも関わらず、Kil'jaedenはthe Draenor上の秘密の避難地を見つけ出した。Kil'jaedenはthe Draenorの世界とそこに住む者たちを理解し、力強いOrc種族に興味を持った。Kil'jaedenは計画を思いつき、嘲笑を浮かべた。激怒を体現するための道具として、どのようにOrcを利用すべきかを考えついた。後は最早時間の問題であった。

 Kil'jaedenは最初に老齢のShaman Ner'zhulを通じ、次にはNer'zhulの徒弟であったGul'danを通じてOrcを堕落させた。Orcは戦いへと自らをささげ、殺戮を行う大いなる群れを形成した。賢明なShamanすらWarlockの魔術へと手を染め、過去に崇拝した教義から離れていった。

 用心深い様子見から始まったOrcの堕落は、やがて盲目的な殺戮欲求によって操られるようになり、the Draeneiを襲い始めた。この血塗られた戦いは八年に渡って続き、Orcの勝利は不動のものとなった。the Draeneiはthe Lightによって与えられた力によって強くはあったが、the Demonによって狂気なる激怒に突き動かされたOrcは更に強力だった。Orcはthe Draenei種族の八割を殺し、残りを世界の遠い片隅へと追いやった。

 その後、the Hordeと戦い生き残ったthe Draeneiは、OrcのWarlockが自在に操ったthe Fel Energyによって影響を与えられたことに気づいた。この影響はthe Draeneiを下位の姿へと変貌させた。the Brokenとthe Lost Onesはその子孫である。その変貌した姿はかつてのthe Draeneiのわずかながらの類似性を持っている。そして、多くの者が穏和さを失ってしまっている。