■Forest Trolls
・Trollの分類  歴史家や医療関係者は、一般的にTrollを四つのカテゴリに大別する。すなわち、Forest Troll、Jungle Troll、Ice Troll、Sand Trollである。しかし、Zandalari部族はこれらの分類にあてはまらない。なぜなら、ZandalariはそれらのTrollが派生する前の最も始原のTrollとされている。

 Troll種族を幾つにカテゴリ分けするにあたっては議論がなされている所だが、著名な権威者は第五のカテゴリーを明らかにした。それは、Dark Trollと呼ばれている。

・Forest Troll
歴史上の首都:Zul'Aman
既知の部族:Amani、Firetree、Mossflayer、Revantusk、Smolderthorn、Vilebranch、Witherbark

解説:幾千年にも渡って起きた環境変化のため、Forest Trollの肉体は限定的ながら植物を育成することができる。Forest Trollは産まれるとすぐに苔の膜が皮膚の上に付着して増え、特有の肌の色を生み出す。多くのForest Trollは他の種族を軽蔑しているが、更なる憎悪の対象となる者や強大な脅威に対しては、他の種族の者とも協調する。
 Forest Trollのその他の種族に対する軽蔑が、彼らが他の種族から見て悪と断じられる原因となっている。加えて、Forest Trollが時折儀式において生贄を捧げることも書に書かれている。
 全てのTrollは過去の諍いからElfを嫌っているが、Forest TrollはHigh Elf、Blood Elf、Orcを特に憎んでいる。

歴史:Forest Trollは"大分断"(the Sundering)が起こる前は、現在のLordaeronの全地域を支配していた。彼らの定刻は、Forest Trollの最も強大な種族からその名前を取り、Amaniと呼ばれていた。近年では、Amaniという単語はForest Troll全体として古代帝国を意味するようになったが、特にAmani部族を指し示すこともある。
 Amani帝国とGurubashi帝国は昆虫の王国Aqirがふたつに分裂するまで戦ったが、真実勝利することはできなかった。High ElfはLordaeronに到着すると、Forest Trollを追い払うために魔法を使用した。そして、その地域に魔法王国Quel'Thalasを建国した。Forest TrollはElfの侵略者を追い払い、Quel'Thalasの白亜の尖塔を破壊することを誓った。この復讐の誓いは続き、Forest TrollはZul'jin──歴史上最も尊敬されたForest Troll──の元で統一され、第二次大戦においてthe Hordeと同盟した。そして、Forest Trollの幾つかの部族がOrcの同盟による戦場に参加した。しかし、戦争の悲惨な結末とthe Hordeの敗北とに多くのForest Trollは失望し、怒り、ためらいなくOrcを見捨てた。Zul'jinは大戦の後姿を消したが、未だ全てのForest Trollによって尊敬されている。
 現在、Forest Trollのただひとつの部族、Revantusk部族だけがthe Hordeと協調関係にある。Forest TrollのFiretree部族とSmolderthorn部族は、Rend Blackhandに率いられBlackrock Spireに拠点を置くthe Dark Hordeに属している。



●Amani Tribe
拠点:Lordaeron(拠点はZul'Aman)
種別:Forest Troll
指導者:不明
詳細:" 大分断"(the Great Sundering)以前に建国されたAmani帝国は、Forest Trollの最も強力な部族から名づけられた。加えて、部族はZul'Jinが彼らの一員であったことに自負を持っている。Zul'jinは、第二次戦争の後に消息不明となったにもかかわらず、現在でも歴史上最も著名で尊敬されているForest Trollである。
 Amani帝国が Quel'ThalasとのTroll戦争によって崩壊した後も、多くのForeest TrollはQuel'Thalasから充分な距離をとった場所に定住した。その臆病な行為を、Amani部族は冷笑した。High Elfの強力な魔法によって、Zul'Amanの版図は縮小したが、Amani部族は魔法王国の最も東の端において、拠点を保ったままに居た。
 Arthas が第三次戦争を起こしてQuel'Thalasにthe Scourgeを率いて進軍すると、Amani部族は結果として生じた大虐殺を歓喜の眼差しで見ていた。そしてTrollは、Eversongの森にある High Elfの定住地に対して迅速な攻撃を開始した。驚くべきことにHigh Elfたちは少数ながら生き延びていたが、その勢力は大いに弱体化し、戦うことはできそうもないと思われた。Amani部族が森林の主要な場所を要求したのは、Price Kael'Thas SunstriderがQuel'Thalasへと帰還する前のことだった。Prince Kael'Thasは発見できたHigh Elfたちを集め、新たな種族の名、Blood Elfの名を与えた。彼らBlood Elfは生物から魔法のエネルギーを吸い取る新たな力を得た。悪いことに、Kael'Thasは戦闘集団へとBlood Elfを組織化し、Amani部族の行動に対して対抗し始めた。その後、Kael'Thasとその強力な戦士たちは、Quel'Thalasを旅立ち the Scourgeとの戦いに赴いた。
 最近では、Blood Elfは魔術の訓練と用法とを編み出したように思われる。Elfたちの魔法は強化され、Quel'Thalasを一部ながら再建した。更に腹立たしいことに、Blood ElfはEversongの森の奪回へと乗り出した。
 それにも関わらず、Amani部族はElfに対する攻撃の手を休めずに続けている。何故なら、数の減ったBlood Elfは、東のTrollと南のthe Scourgeを敵に回し、長期間にわたって単独で戦い続けることはできないであろうから。



●Firetree Tribe
拠点:Blackrock Spire
種別:Forest Troll
指導者:不明
詳細:Firetree Trollはthe Dark Hordeに属するForest Trollの種族の内のひとつである。Rend Blackhandによって指揮されるthe Dark Hordeは、Thrallによって指揮されるthe Hordeよりも極めて少数であるが、Azerothへの侵略戦争を断念していない。Warlockの集団がthe Dark Hordeを動かしており、彼らは最初のthe Hordeが巻き込まれて尚それを放棄しなかった。the Dark Hordeは未だ第二次戦争を行い続けているが、Rendとその集団は、Black Dragonflightと同盟して尚目的を達成する機会がごく小さいであろうことを知っている。
 the Dark Hordeは新たなメンバーを入れる手段が無いため、日々減り続けている。現実的な者たちは、日々その数の減少に気づいているが、逆にこのような知識が彼らに厳格な固定観念を与えることとなった。それは、戦いにおいて死にもの狂いであり、辛辣であり、完全に無常であれということだった。
 Firetree TrollはZul'jinの歴史を崇拝し、Smolderthorn部族を好ましい同盟者であると考えている。しかし、脱走者として他のTroll種族全てを嫌悪しており、特にThrall率いるthe Hordeと緩やかな協調関係にあるRevantusk部族を嫌悪している。皮肉なことに、Raventusk部族は、Blackrock Spireに残りThrallを助けないFiretree部族こそが裏切り者であると考えている。何故なら、Raventusk部族はTrallこそが真のthe Hordeを率いていると信じている。一般的に、the Dark Hodeに所属していないTrollたちは、Black Dragonflightと同盟し勝利者無き戦争(戦争と呼べるかは別として)に従事するFiretreeとSmolderthornの両部族は正気を失っていると考えている。



●Mossflayer Tribe
拠点:Eastern Plaguelands(拠点は南西と北東)
種別:Forest Troll
指導者:不明
詳細:Troll 戦争の後、Mossflayer部族はAmani帝国から離れ、全Lordaeronの版図を捨て去った。しかし、それ以降もHuman種族は Forest Trollを悩ませ続けた。結果として、Mossflayer部族は第二次戦争が始まる時には、先祖伝来の土地であるLordaeronの領土の多くから追い払われていた。
 全てのほかのForest Trollと同様に、Mossflayer部族もまたAmani帝国の高名なTrollの英雄Zul'jinの指揮下で第二次戦争時にthe Hordeと同盟した。the Hordeが敗れるとZul'jinは姿を消し、Forest TrollはOrcを見捨てた。the Hordeの敗北に愛想を尽かし、Mossflayer Trollは無能であり無謀な同盟者と共に歩む必要がないと考えた。
 そして、 TrollはHuman種族がLordaeronの全てを征服することの阻止に集中し始めた。Undeadの病禍が土地全体に広がり始めると、 Mossflayer部族は開花し始めた混沌の状況を利用するに敏であった。病禍はHuman種族だけをUndeadにすることを意図されていたため、 Human種族の防衛網は緩んだ。Mossflayer部族はそれに乗じて古代の領地の一部を奪還することに成功した。
 病禍は風景を変貌させ、 Mossflayer部族が居を構えた土地はEastern Plaguelandsの北東に位置している。植物と動物はUndeadではないものの病み朽ちて、悪夢のような情景となっている。にも関わらず、 Mossflayer Trollは取り戻した土地を放棄することを拒否した。
 多人数で構成されたMossflayer Trollの狩猟集団が、生きている生物を探してそれを持ち帰ろうと居住地を後にした。近隣の地域は病魔によって影響を与えられており、探索は故郷から遠く離れることとなった。ついにTrollは健康だと思われる数匹の動物を見つけ、それを狩ると狩りの報酬として食した。
 だが、不幸にも強力な Lichが動物の肉を食したものはどんな生き物でも死せざる存在へと変貌するよう動物に手を加えていた。そして、死せざる存在となったものがUndead と化したTrollの意思を操ることが可能であった。彼らはLichの命令に従い、Eastern Plaguelandsの南西を拠点とした。
 Undead Trollの一体は新たな主によっておぞましい任務を与えられた。それは、故郷へと戻り、残りの者たちを同様に感染させることだった。Hemeyaは意思の力を振り絞り、何が起こったかを書き残した。彼の必死に記したノートには、自分が故郷へと戻る前に殺してくれた者に対して報酬を出すと書かれていた。
 Mossflayer 部族についての最近の報告では、多数の新たな墓が村の近くで掘り返され、数人のUndead Trollがその仲間たちと共に居るという。Hameyaを止めることはできなかったらしく、そのため彼はLichの任務を果たすのに成功したと考えられる。Mossflayer部族は現在に至ってthe Eastern Plaguelandsから逃げようとしないことから、部族全てが変貌したと考えられる。



●Revantusk Tribe
拠点: Hinterlands(拠点はRevantusk Village)
種別: Forest troll
指導者:Primal Torntusk
詳細:Amani 帝国において大部族ではなかったRevantusk部族は、Troll戦争において殆ど絶滅寸前となった。心的な抵抗はあったものの、現実的な問題から Elfの侵略者から安全な距離をとるためにその地を離れた。他のForest Trollと同様に、Revantusk部族もまたElfに対する復習を誓った。
 第二次戦争は、Forest Trollに復讐の機会を与えることとなった。Warchief、Orgrim DoomhammerはTrollにthe Hordeと同盟するよう話を持ちかけた。Doomhammerは、同盟の返礼としてHigh Elfの王国を打倒し、Trollが再びAmani帝国をその地に建国するのを手助けすると約束した。
 この時の全Forest Trollの指導者であったZul'jinは、Doomhammerの申し出を受けた。Forest Trollの少数の部族が新たな同盟者と共に戦場に立った。程なくして、the HordeはQuel'Thalasの国境に進軍し、多くのHigh Elfの民衆を虐殺した。理由無き殺戮に怒りを感じたElfたちは、その後この戦いに参戦することを誓い、最終的にHuman種族らとの同盟であるthe Allianceが勝利した。
 更に起こった幾つかの戦いの後には、AzerothにいたOrcの大部分は捕虜収容所の一箇所へと集められた。戦争が終わりthe Hordeは崩壊した。そして、多くのForest Trollは容赦なく同盟者たるOrcを見捨てた。Revantuskは、囚われたOrcを解放するには余りに数が少なく、逃げるより他の選択肢はなかった。Revantusk部族はthe Hordeに対して多少なりとも忠義を感じ続けていたことから、他のForest Trollからの攻撃対象となった。結局、Revantusk部族はHinterlansの海岸線に拠点を構え、他の者たちから注目を受けることを避けた。
 やがて、勇敢なOrc Thrallが新たなthe Hordeを召集し始めた。ThrallはOrc元来の伝統であるShamanisticな文化へと回帰し、自身の国を設立することを決めた。勢いを取り戻したthe Hordeとその尊い目的のうわさは、Lordaeronに居住していたRevantusk部族のTrollたちにも届いた。その知らせば Revantusk部族の興味を惹き、Orcと連絡を取るための急使を送った。
 Thrallは当初Trollに対して様子を伺っていたが、 Revantusk部族はForest Trollとしては珍しい性向であることを確認した。Revantusk部族は戦士や資産を多く持っていなかったため、慎重な交渉を行った。それによって、Thrallに話すまでの間に、Revantusk部族は充分な信用を持てるとの評価を受けていた。
 TrollたちはThrallの希望に対して感銘を受けたが、それでも最初のthe Hordeの敗退の記憶を忘れては居なかった。そのためRevantusk部族はthe Hordeへの加盟は断ったものの、友情と相互扶助の協力について同意した。
 現在、Revantusk部族はHinterlandの南東の沿岸に居住している。数が少なく、Thrallと協力を持ったRevantusk部族を他の Forest Trollは弱者とみなしている。同様に、Revantusk部族は他のForest Trollをthe Hordeに対する裏切り者であると考えている。Revantsuk部族は同じくHinterlandに居住するWildhammer部族との間に長年の敵意を抱いている。



●Smolderthorn Tribe
拠点:Blackrock Spire
種別:Forest Troll
指導者:Warmaster Voone
詳細:Smolderthorn 部族はthe Dark Hordeに属するForest Trollの二部族の内のひとつである。Rend Blackhandによって指揮されたこの軍隊は、Thrall率いるthe Hordeよりも規模的には小さいが、Azeroth支配のための戦いを断念しようとはしなかった。そして、Worlockの一段がthe Dark Hordeを動かしており、彼らは最初のthe Hordeを巻き込んだthe Demon Magicを放棄しようとはしなかった。the Dark Hordeは実質的に第二次戦争を未だ続けている。しかし、Rendとその一団は、Black Dragonflightとの同盟にも関わらず、野望の達成の見込みが殆ど無いことを知っている。
 the Dark Hordeは新たなメンバーを入れる手段が無いため、日々減り続けている。現実的な者たちは、日々その数の減少に気づいているが、逆にこのような知識が彼らに厳格な固定観念を与えることとなった。それは、戦いにおいて死にもの狂いであり、辛辣であり、完全に無常であれということだった。
 Smolderthorn 部族はZul'jinに率いられた過去の出来事を崇拝し、Firetree部族を容認できる程度の同盟者であるとみなしている。しかし、the Hordeからの脱走者であるとみなされる他のForest Trollを嫌悪しており、特にRevantusk部族はThrallのthe Hordeと協調関係にあることから特に憎悪の対象となっている。皮肉なことに、Revantusk部族はThrallのthe Hordeこそが真のthe Hordeであると考え、Blkackrock Spireに残りThrallを手助けしようとしないSmolderthorn部族こそがTrollの裏切り者であると考えている。一般的なthe Dark Horde外のTrollは、Blackdragonflightと同盟し、勝利なき戦争に従事するSmolderthornとFiretreeの両者は正気を失っていると考えている。



●Vilebranch Tribe
拠点:Hinterlands(東側に拠点を持つ)
種別:Forest Troll
指導者:Vile Priestess Hexx
詳細:Troll 戦争が終結すると、Vilebranch部族はAmani帝国から離れ、Hinterlandと呼ばれる先祖の土地へと戻った。全ての他のForest Trollと同様に、VilebranceもまたAmani部族の高名なTroll Zul'jin指揮下で第二次戦争に参加した。the Hordeが敗れると、Zul'jinは姿を消しForest TrollはOrcの同盟者を見捨てた。
 Orcの敗退とDoomhammerの約束が反故にされたことに怒りつつ故郷へと戻ったVilebranch部族は、Revantusk部族がかれらの故郷に居を築いていることに気づいた。 Vilebranch部族は小規模なRevantusk部族は伝統儀式における生贄として、容易であり適当であると考えた。
 この Vilebranchの仮定は間違えていた。Revantusk部族は力と知恵とで対抗し、the HordeはRevantusk部族を援助するための人材を送り始めた。にも関わらず、Vilebranch部族はその規模の大きさから、 Revantusk部族に勝つことに自信を持っている。



●Witherbark Tribe
拠点:Hinterlands(南に拠点を持つ)とArathi Highlands(南東に拠点を持つ)
種別:Forest troll
指導者:不明
詳細:Troll 戦争が終結すると、Witherbark部族はAmani帝国から離れ、HinterlandとArathi Highland呼ばれる先祖の土地へと戻った。全ての他のForest Trollと同様に、VilebranceもまたAmani部族の高名なTroll Zul'jin指揮下で第二次戦争に参加した。the Hordeが敗れると、Zul'jinは姿を消しForest TrollはOrcの同盟者を見捨てた。
 以来、Hinterlandにすむ Whitebark部族は、小部族であるRevantusks部族に攻撃を開始した。しかしながら、Aerie PeakにすむDwarfたちもまた脅威となりつつある。その間に、Arathi Highlandに住むWhitebark部族は、the Hordeの建設したHammerfallの居住地を抹殺するため、Boulderfist Ogreと不承不承ながら同盟した。