だん☆IDOLMASTER☆さんに「最近バイクのことばっかだな!」とか非難を受けたので、訳したまま放置していたのをアップロードしようと思う。

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Kael’thas Sunstrider
▼Blood Elfたる者 – Designation: Blood elf
Kael’thas(WC3)Prince Kael’thas Sunstriderは、最初の国王Dath’Remar Sunstriderの直系の子孫である故Anasterian王の息子である。彼は富と特権のもとに生を受けた。

▼されど報われず – Unrequited
魔法の技能と才能に恵まれたことでKael’thasはKirin Torの高位に就き、その後も更なる研鑽によって、”紫紺の城砦”(Violet Citade)へと入る資格を得た。そこでKael’thasはまだ徒弟の地位にあったLady Jaina Proudmooreと出逢った。Kael’thasは才知と愛嬌のある未だ10代のJainaに惹かれたが、年齢差から罪の意識と自己不信とに陥った。だけれども、結局KaelはJainaの気を惹こうとした。しかし、Jainaの関心を得ることはできなかった。何故なら、Jainaはその時自らの魔法の技能を研鑽することに一心に打ち込んでおり、他のことに関心をはらわなかった。

やがて、JainaとPrince Arthas Menethilとの交際の噂が広がり始め、それを耳にしたKael’thasは深い悲しみに襲われた。程なくしてJainaとArthasは違う道を歩み始めたが、その二人が互いに対する想いを未だ大切にしていることがKael’thasには良くわかった。Kael’thasとJainaとは、気詰まりする友人関係以外のものを築けなかった。

▼Sunstrider王朝最後の後継 – Last Scion of the Sunstrider Dynasty
数年後、ArthasはDeath KnightとなりLick Kingに仕え、そしてその背後に破壊の痕跡のみを残して進軍し、ScourgeをQuel’Thalasへと率いた。ArthasはHigh Elfの魔法の源であるSunwellを穢し、その力を全て奪い取った。Sunwellを失って尚生き残ったHigh Elfたちは、急速に衰え無気力な状態となった。

Anasterian王はUndeadとの戦闘で死亡し、少数の孤立した地域でScourgeに対する散発的な抵抗が残っているだけだった。ScourgeによるQuel’Thalas侵略の知らせがKael’thasへと届いた時にも、Kael’thasはDalaranにおいて魔法の研究をしていた。父王は既に死亡していることから、王子たる彼は急いで故国へと戻ると生き残ったHigh Elfたちの指揮を執った。Kael’thasはQuel’Thalasの民が何千年にも渡ってSunwellによる魔法の力を浴び続けたことから、Sunwellの中毒に罹っていることを知った。

▼Alliance内部からの悪意 – Hostility of the Alliance
Scourgeによって倒れた血族の名誉に賭けて、Kael’thasは生き残ったElfたちをsin’dore──Blood Elfと名付けた。そして、Blood ElfはAthasとScourgeに復讐すると誓った。この強い決意にも関わらず、Sunwellを失ったことによる中毒症状は彼らを苦しめた。

Kael’thasはAllianceの軍と共にScourgeと戦う事を望んで最前線へと戦士たちを率いた。しかし、Blood Elfたちは疑いの眼差しと敵意をもって迎えられた。Grand Marshal GarithosがKael’thasたちBlood ElfにScourgeとの不可能に近い戦闘を命じた時に彼らを救ったのは、Lady Vashjに率いられたNagaたちだった。しかし悪いことに、AllianceはNagaとKael’thasとの協調関係を知るとKael’thasたちBlood Elfを裏切り者だと断じた。

▼Outlandへの逃走 – Journey to Outland
牢獄に囚われて死刑を宣告されたKael’thasたちBlood Elfは、寸での所でVashjたちによって救出された。Vashjは、Kael’thasたちBlood Elfの魔法中毒に関してIllidan Sormrageが助けとなるだろうと伝えた。Quel’Thalas崩壊後Blood Elfたちの苦しみは続いており、Kael’thasには最早頼るべき選択肢はなかった。Kael’thasと彼に率いられたBlood ElfはOutlandへとVashjの後に従った。

Outlandへと辿り着くと、IllidanはWarden Maiev Shadowsongによって捕らえられていた。VashjとKael’thasはIllidanを解放し、Blood Elfの魔法中毒についてIllidanに訴えた。Illidanは異なった計画を持っていたが、Blood Elfの忠誠に対する返礼として、魔法中毒者たちにDemonを含めた者たちを源として魔法の力を吸い取る方法を教えた。

それは、Kael’thasの考えは別として受け入れねばならない提案だった。何故なら、魔法の新たな源なくしては民の死は確実だった。Kael’thasはこれにより、Illidanに忠誠を約束した。現在では、Outlandに居るBloodの大部分がIllidanと結んだ協定について知っている。一方Azerothで待つBlood Elfの殆どはIllidanとの協定について知らず、そして自らの指導者とIllidanの同盟の事実を知ったとしたら驚くことだろう。現在Outlandに住まいIllidanに仕えるBlood Elfの大部分はAzerothの仲間たちの考えがどうなろうと関心を持っていない。

Kael’thasが率いた配下の大部分はOutlandに滞在したままであるが、Grand Magister RommathはQuel’thalasに残ったBlood Elfに対する希望の使者としてAzerothへと戻った。Rommathは輝かしき約束の地の話を語り、Illidanの教えた方法──RommathはそれをPrince Kael’thasからの教えであるとして伝え、Azerothに残った者たちを楽園へと導くために再びKael’thasが戻って来るという考えを植えつけた。Rommathはそれ以降Quel’thalasに留まって再建を手伝いながら、Princeの帰国を待っている。

Rommathが帰国しQuel’Thalasの再建とPrinceの帰還を待つために留まったお陰で、Azerothに住むBlood Elfたちは他の生物から魔法を吸い取り、それによって魔法中毒を克服する方法を学び得た。彼らは再び健康な状態になると、ここに居ないPrinceを称揚すると同時に更にその能力について学び取った。Rommathと新たなElfの魔術師の団は、魔法を操ることにおいて更なる研鑽を積んだ。Silvermoonの白亜の尖塔は激しい魔法のエネルギーを供給され再び天に向かって蘇った。更に、Blood ElfたちはEversongの森に再び支配圏を伸ばし始めた。Kael’thasの帰還の約束によって勢いづき希望に満ちた人々は、再び力を取り戻し不確実な未来へと進み始めた。

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