■2004年06月06日(日)
魔界に立つ
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『魔界戦記ディスガイア』何ぞを購入しました。それというのもそれまでやっていた『ICO』に疲れたため。
『ICO』は非常に良い雰囲気のゲームなのですが、どうにも雰囲気ゲームすぎるきらいがあるというか、ゲーム部分とストーリー部分が乖離している──少女を運ぶという点ではリンクしているものの──ように思え、どうにもやる気が失せたのですよ。それというのも、どうにも無理な理不尽さというか、そのいい雰囲気がゲーム自体に対するモチベーションに反映されなかったということが一番の理由でしょうか。少なくとも、私は。
本来はストーリーを追いたいと思うが為にゲーム部分を進めようとするのかも知れませんが、そのゲーム部分が楽しいかというと正直全く楽しめず、更に時折思い出したように出てくるアクション部分もまた爽快感からは程遠く、本当に邪魔以外のなにものでもなく、そういった意味で全く楽しめなかったのですよ。ノリとしては『バイオハザード1』に近く、謎解きとアクションがあるのですが、『バイオハザード』が雰囲気ゲームであると同時にアクション部分も良く練られており、更には謎解きにした所でシンプルながらも奥深く、全体として制限のあるパズルゲームだったのに対し、どうにも『ICO』は雰囲気ゲーム以上のなにものでもないようにしか思えなく、そんなわけでさっくり積みゲームへと移行してしまったわけです。
南無南無。
そこでちょいと暇になり、以前からタクティクスオウガと似たシステムで面白いと噂されていた『ディスガイア』を購入してみました。
システムとしてはやはりタクティクスオウガと同じクォータービューで、ちょいと違うのは一話、二話といった物語形式で話が進んで行くという点でしょうか……て、タクティクスオウガも一応は前四話だったか。基本的には本拠地である魔王城と、対戦マップの間の移動しかないわけですが、やりこみのためのシステム部分が結構練られているように感じます。
ひとつはアイテムを育てること。アイテムにはそれぞれ付属能力──攻撃力の上昇や、HP上昇といった能力値補正──があるのですが、これらの能力値補正を他のアイテムに移動させることができ、つまり他のアイテムの補正を奪ってひとつのアイテムにどんどん能力を追加する(制限はある)ことができるわけです。しかし、そのためにはアイテム界というランダム生成ダンジョンに行き、その能力値を意味する敵を倒して服従させないと、能力を他のアイテムには移動できないという次第。強い能力程敵が強くなる……というバランスなわけです。
ふたつめはキャラクタを育てること。キャラクタは主人公たちを含む固定キャラクタと、自分で作成できる汎用キャラクタがいるのですが、汎用キャラクタは『転生』することで能力値を引き継いだまま別の職業へと転生でき、能力を保持したまま別の職業を行えます。更に、汎用キャラクタを作成するキャラクタを選ぶことで師弟関係ができ、弟子がレベルアップするとその能力値の幾つかが補正として師匠に還元され、更には隣接区域にいることで師匠は弟子の特殊能力──魔法など──を使用かのうであり、使用経験を重ねると弟子が隣接しなくても使用可能になるといった点があります。
まだやり始めたばかりで六章までしか進んでないのですが、中々に面白く、現状やりこんでしまいそうなヨカンですよ。ただ、ややレベルアップが面倒なのと視点変更がいまひとつで見づらいMAPがあるなど、ちょいとストレスな点はありますが、良作と評して良いできだと思います。
そんなわけで、しばらく『ディスガイア』だと思います。
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